2025.10.05

「名将たちの戦争学」 松村劭

弁護士 西村 幸三

弁護士の仕事は戦争の現場司令官のような面がある。武将の言行録を読むと心が落ち着くことが多い。

 

ジョージ・C・マーシャル(米国)
「戦争では、霧のような偶然、無秩序な混乱、偶発事件の発生は常態である。少なくとも遅延、誇張、誤解、突発事態、不合理は予期しておかなければならない。」

 

マリウス(ビザンティン帝国皇帝)
「予期しないことと、予期したくないことが起こる、と予期するようにせよ。」

「注意深く、周到に準備するのは、作戦の基本である。そしてひとたび決断すれば、躊躇することなく、大胆かつすみやかに行動を起こせ!」

 

グナイゼナウ(プロイセン)
「長い駐屯地生活を過ごして、われわれは軟弱になり、快楽を追うようになって、軍人の徳操を失いつつある。全軍人は、「逆境という学校」を卒業しなければならない。」

 

中国の格言
「武力による戦いは、エネルギーによっており、そのエネルギーは鼓舞すれば高揚するものだから、部下部隊のエネルギーを高めることはできるけれども、だからといって部隊を煽ってはならない。部隊のエネルギーは時間とともに放出されてなえてしまうからだ。また決して部隊の気分を高めたまま長い距離を動くな。部隊はエネルギーを消耗してしまう。部隊を煽ってエネルギーを燃焼させるのは、敵を直前にした時機だけである。」

 

ナポレオン(フランス)
「戦闘は、厳しく、エネルギッシュに戦え!それが戦闘時間を短くし、損害を最少にする方法である。」

「敵ができることを百通り以上考えよ。」

 

毛沢東(中国)
「戦争の目的は我が軍の損害を最少にして、敵軍を撃破することである。それは敵軍を武装解除するか、抵抗力を奪うことであって、敵軍兵士を皆殺しにすることではない。」

 

フリードリヒ2世(プロイセン)
「部隊に休息を与えて戦力を充実させるには、敵を初めから終わりまで翻弄することだ。そうすれば、敵は防勢に立ち、会戦の間、ふたたび攻勢に出ることはできない。」

「攻撃的な指揮官は、つねに防勢的な指揮官を恐れない。そして主導権を握ることができる。」

「本当に知恵がある男は一番大事なことだけを掌握しようとするが、小心で知恵のまわる将軍は、すべてを掌握しようとする。そして何がもっとも重要なのかを見落とし、ちょっとした事件や失敗で目に角を立てるのだ。」

「指揮官は成功で得意満面のとき、警戒を手抜きして永光の果実を失う。」

 

ジョージ・S・パットン(米国)
「戦争では、攻撃は最大の防御である。しかし、喧嘩好きでなければ、攻撃は成功しない。」

「半リットルの汗は、5リットルの血を節約する。」

 

クラウゼヴィッツ(プロイセン)
「たとえ慎重に行動すれば多くの利点があると見積もられても、ただちに行動することがもっと重要である。迅速は敵の百の手段を未然に防止する。」

「防御の本質は、敵の打撃を受け止めるのではなく、受け流すことだ。攻撃はシャボン玉のバブルのようなものである。はじけるまで膨張する。」

 

モルトケ(プロイセン)
「多くの名将は、攻勢を取り得る情勢であっても、防勢に部隊を戦略展開して有利な態勢を敷き、不利でもやむをえない攻勢を敵に強要している。」

 

フラウィウス・ウェゲティウス・レナトゥス(ローマ帝国)
「生まれながらの勇者は滅多にいない。大部分の勇者は、訓練と訓練から得られた精神力によって造られる。」

 

リデル・ハート(英国)
「心の平静は、指導者の不可欠の資質である。」