2025.10.22

実践するドラッカー 思考編

弁護士 西村 幸三

実践するドラッカー 思考編 より抜粋する。

ドラッカーの書籍のアンソロジーのシリーズである。

 

真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、あとで身につけることはできない。真摯さはごまかしがきかない。一緒に働けば、特に、部下にはその者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。

 

自らの成長のために最も優先すべきは卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は、仕事の質を変えるだけでなく人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味を持つ。能力無くしては、優れた仕事はありえず、自信もありえず、人としての成長もありえない。

 

人に教えることほど勉強になることはない。人の成長の助けとなろうとすることほど自らの成長になることはない。

 

貢献することに焦点(フォーカス)を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、あるいは上司、同僚、部下との関係において、さらには会議や報告の利用において成果を上げる鍵である。

 

貢献に焦点を合わせることによって、コミュニケーション、チームワーク、自己開発、人材育成という、成果をあげるうえで必要な四つの基本的な能力を身につけることができる。

 

強みを生かす者は仕事と自己実現を両立させる。自らの知識が組織の機会となるように働く。貢献に焦点を合わせることによって自らの価値を組織の成果に変える。

 

大きな強みをもつ者はほとんど常に大きな弱みをもつ。山あるところには谷がある。しかもあらゆる分野で強みをもつ人はいない。人の知識、経験、能力の全領域からすれば、偉大な天才も落第生である。

 

強みを伸ばすということは、弱みを無視してよいということではない。弱みには常に関心を払わなければならない。しかし人が弱みを克服するのは、強みを伸ばすことによってである。

 

最高のキャリアは、自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむ用意をした者だけが手にできる。

 

成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。

 

集中のための第一原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。

 

優先順位の決定の原則は、すべて、分析ではなく勇気に関係する。第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。第三に、横並びではなく独自性をもつ。第四に、無難で容易なものではなく変革をもたらすものを選ぶ。

 

強みを生かす行動に徹し、卓越性を追求し、貢献にフォーカスして、最も重要なものを選択し、集中し、生産性の低いものは捨てる。この、捨てることが難しいがゆえに、ドラッカーはくどくどと繰り返す。ドラッカーのポジションは明快である。