MVNO(格安SIMのプロバイダ)月額運用が一番安い会社はどこだろうか?
比較サイトとしては、
が以前から多くのMVNOの情報を網羅的に収録していて一覧性が高いのでお勧めである。
1. SIM3枚の場合
1人でスマホとタブレットなどを使う場合、家族で3台格安スマホを持つという場合は、
SIM3枚契約が圧倒的に安くなる。
SIM3枚契約のお勧めは、
IIJ (IIJ mio)
hi-ho (LTE type D) (IIJ子会社)
BB.excite (伊藤忠子会社)
の3社のLTEでのSIM3枚プランである。
hi-hoは、IIJの100パーセント子会社であるから、IIJ系が安いということになる。
IIJの通信品質はADSL時代から定評があるので、リーズナブルさが際立っている。
2014年11月時点で、価格的に一番練れているのは、
3枚で2Gのプランだと、
hi-ho LTE typeD アソート 月額1,522円(税込。2GB/1月)(1年縛り、違約金は毎月減少。1年以降違約金なし。初月無料)
3枚で4Gのプランだと
BB.excite モバイルLTE 4GB(SIM3枚) 月額2,138円(4GB/1月)
3枚で7Gのプランだと
IIJmio ファミリーシェアプラン 月額2,764円(7GB/1月)
であろう。
hi-hoのほうがIIJよりわずかに安いが1年縛りがあるというのが違いである。
080/090/070でSMSだけできる(line認証などの場面で必要)オプション料金は3社ともSIM1枚あたり151円/月で同じである。line電話はこれで無料でできてしまう。
080/090/070で通話もできるSIMのオプション料金はIIJ、hi-hoともSIM1枚あたり756円/月で同じである。BB.excite には通話SIMのオプションはない。
SIM3枚プランについては、この3社の優位性はこの1~2年動いていない。
2.SIM1枚の場合
SIM1枚の場合、じつのところ各社とも大きな差はない。
低速のみ(150~200kbps)のプランなら月額300円台~400円台
LTE枠が上限1Gのプランなら800円台
LTE枠が上限2Gのプランなら900円台
が最安値である。
あえていえばお勧めは、税抜900円で2Gの2社、
BIC SIM
と
BIGLOBE LTE・3G データSIM エントリープラン
である。
BIC SIM とBIGLOBEには、W2 300 公衆無線LANの無料利用権がついているからである。
BIGLOBE は同社製アプリ「オートコネクト」をインストールしておけば接続は自動である。
ただしこのW2 300、東京以外ではアクセスポイントが少なく、率直に言ってあまり使い物にならない。またセキュリティの問題もあるので、仕事に使うのに公衆無線LANを頼るのはあまりお勧めできることではない。
大差はないという意味では、このBIC SIM とBIGLOBE 以外を選ぶ理由はあまりないと思われる。
3.MVNOの通信速度について
MVNOの通信速度に大きな期待はしない方がいい。ドコモ、au、ソフトバンクのLTEの実効速度は10~30Mbpsだが、MVNOのLTE契約での実効速度は一桁Mbps、または1Mbps以下である。おそらく混雑時は相当遅くなる。
ブラウザにOpera Miniを使う方がよほど体感速度は速くなると思った方がよい
どのMVNOの実効速度が速いのかは、比較調査サイトがまだまだ乏しくてなんともいえない。
しかし、MVNOの中でも割安なプロバイダは比較的多くのユーザーを限られた電波帯域に詰め込んでいる可能性が高く、混雑していて遅いであろうことは想像はつく。といっても割高なプロバイダが速いかというとそうでもないだろうということも、ADSLや光ファイバーのプロバイダ速度比較での経験から想像が付く。
おそらく確実なのは、「LTE使い放題」などという上限のない契約がラインアップされているようなプロバイダはやめた方がよいということである。3大キャリアすら月7Gを上限としているのに、このようなLTE枠上限のない契約を抱える格安MVNOプロバイダには、桁違いの数十GB超の容量を使おうと常時大量の動画接続やメール送信などをおこなう極端なヘビーユーザーが群がりがちなので、混雑による速度低下が甚だしいと言うことが容易に想像できる。
動画でも1Mbpsが確保されていればそう不自由はないと言われるので多くのMVNOでは混雑時以外にはほぼ普通に見られると思われるが、MVNOの容量制限からすれば動画を見るのはWi-fi接続時に限っておくのが賢明だろう。